[メイン] GMアイシャ : 21〜22時まで募集
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : opening『社会のダニが社会のダニに狩られる』 登場:トゥエンティ
[メイン] トゥエンティ : 38+1d10 登場/リザレクト (38+1D10) > 38+6[6] > 44
[メイン] system : [ トゥエンティ ] 侵蝕率 : 38 → 44
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン]
トゥエンティ :
「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!
昨晩はなんてスリリングな日だったんだろう!!」
[メイン]
トゥエンティ :
深夜過ぎ。丸い満月が昇り、人々が寝静まる中。
一人の金髪碧眼の男が、奇声を発する。
[メイン]
トゥエンティ :
その声量に、男のいるボロ小屋の割れた窓がグラグラと揺れる。
─────この男の名は"トゥエンティ"。
FHというゴミしかいない組織に所属し、己の"欲望"を満たすためだけに
怪盗という、これまた傍迷惑な悪行を働く、ゴミである。
[メイン]
トゥエンティ :
この男たった一人のセルということもあり
自由気ままにやっているようだが……。
UGNから認識されていることもあり、戸籍はもちろんのこと
社会保障、銀行口座、持ち家、全てが剥奪されており
さらに、FHとして、そして怪盗として指名手配犯にされている。
[メイン] トゥエンティ : なので、まともな場所に住めるわけが無かった。
[メイン]
トゥエンティ :
しかし、男の手には─────妖しく赤色に光る
綺麗な多面体の宝石が載る、指輪が……。
[メイン] トゥエンティ : 「はぁ~~~~~~………美しい!!!」
[メイン]
トゥエンティ :
恍惚とした目で、己が手で盗み出した一品を見つめる。
……外では、サイレンの音が鳴り響いている。
それすら聞こえないくらいに、男は酔いしれている。
[メイン]
トゥエンティ :
「さて!アルセーヌ様にこの事を報告しよっと!
たくさん褒めてもらうよォ~~~~~~~~~!!
FOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
頭の後ろで腕を組み、ガクガクと腰を振る。
キッッッッッッッッッッッッッッショ。
[メイン] トゥエンティ : ピコン。トゥエンティが保有する端末から音が鳴る。
[メイン]
トゥエンティ :
「……おや!なんてベストなタイミング!!」
男が割れた画面へ目をやると、そこには"アルセーヌ"という文字が。
[メイン]
トゥエンティ :
内容としては。
『昨晩はお見事でした、盗み出した一品を〇〇市の△△駅にある
南口の端にあるコインロッカー、上から3番目、左から5番目に
入れてください。』
というものであった。
[メイン]
トゥエンティ :
FHという身分ということもあり、滅多に憧れの人と会うことのない
トゥエンティは、高揚に高揚を重ね、正常な判断ができなくなっていた。
[メイン] トゥエンティ : 「んんんんんんんんんんんんんもちろんですアルセーヌ様!!!」
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン]
トゥエンティ :
─────そして男は、言われた通りに、指定された場所へと
己が盗み出した一品を入れ、その場から立ち去った。
[メイン]
トゥエンティ :
ふふふふふふふふふ……!!
ああっ!美しいあの人からの御言葉が、待ち遠しすぎるッ!!
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : しばらく経っても。
[メイン] トゥエンティ : 端末に、アルセーヌ様からの連絡は無かった。
[メイン] トゥエンティ : 「…………………」
[メイン] トゥエンティ : 「……お忙しいのかなッ?」
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : さらにしばらく経っても。
[メイン] トゥエンティ : 来なかった。
[メイン]
トゥエンティ :
「…………あ、あれ?……少し、確認を……してみようかな?
うん、そうだ、アルセーヌ様の身に何かあったら大変だ」
[メイン] トゥエンティ : そうして男は、美しのあの人へと連絡をしたのだが………。
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : 「…………なん……だと……!?」
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : 聞き覚えがない。
[メイン] トゥエンティ : ……とのことであった。
[メイン] トゥエンティ : 「………………………………」
[メイン] トゥエンティ : 「……………………」
[メイン] トゥエンティ : 「…………」
[メイン] トゥエンティ : 「………………ん?」
[メイン] トゥエンティ : 「ひょっとして」
[メイン] トゥエンティ : 「騙された?」
[メイン] トゥエンティ : 「…………………………」
[メイン] トゥエンティ : 「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!」
[メイン]
トゥエンティ :
「この美しいボクが!?こんな単純な詐欺に!?
騙されただとォオオオオオオオオオオオオオオオ!?!?」
頭を抱え、大絶叫する。
[メイン] トゥエンティ : そして、手を震わせながら、握りこぶしを作り。
[メイン]
トゥエンティ :
「ゆ、許せない……!ボクを、このボクを!
こんな目に遭わせるだなんて………!!!」
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ : ─────そして夜。
[メイン] トゥエンティ : 男は、闇夜に消えた。
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] トゥエンティ :
[メイン] レオパルト : opening『社会のゴミが社会のゴミに騙される』 登場:レオパルト
[メイン] レオパルト : 32+1d10 登場/リザレクト (32+1D10) > 32+4[4] > 36
[メイン] system : [ レオパルト ] 侵蝕率 : 32 → 36
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン]
レオパルト :
CN”レオパルト”ことFHエージェント・阿良河キウィは可愛いもの好きの中学生
何より自分自身を可愛くすることで目立つことを信条としている
[メイン] レオパルト : 今日も元気にテロリスト活動をしながらUGNに未遂にさせられている
[メイン]
レオパルト :
レネゲイドの力を自分を可愛くするためだけに使いたい
レネゲイドの力で目立ちたい!
[メイン]
レオパルト :
そんなアホみたいな思考の少女が一応中学生をやっていられるのは
尊敬し心酔する上司のお陰なのだが…まあそれは置いておこう
[メイン] レオパルト : そんな愛すべき上司から、ある日一件のメールが届く
[メイン]
レオパルト :
「なになに~今すぐお金を振り込め?
うてなちゃんがそう言うならば急いで行くぞォ!」
[メイン]
レオパルト :
彼女はバカだったのでメールを鵜吞みにした
そしてバカだったので全財産ぶっこんだ
[メイン] レオパルト : 「うへへ~…これでうてなちゃんから褒められること間違いなしっしょ」
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト : 「え?そんなメール送ってない?」
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト : 「え?もう全額引き出された?」
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト : 「ふっっっっざけんなああああああ!!111!!!!1!」
[メイン]
レオパルト :
「アタシのお金を奪いやがった!!!」
自分で振り込んだのだが
[メイン]
レオパルト :
「その上…うてなちゃんの名を騙りやがった!!!」
簡単に騙されたのだが
[メイン] レオパルト : 「犯人……許すまじ!!!!」
[メイン] レオパルト : こうして、一匹の女豹が夜の街を駆けて行ったのだった
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン] GMアイシャ : ではUGN側のHO1のOPやるぞォ〜!
[メイン] エアリアル : !
[メイン] 中須かすみ : !!
[メイン]
GMアイシャ :
どうして人はすぐ騙されてしまうのだろう。
遥か昔から、詐欺は悪徳として人類の間で蔓延っている。
少しお得な話、ありえなさそうなのに夢を見てしまうような話。
そういった類の話は、すぐに人間の警戒心を緩め、詐欺の被害を生み出す。
たとえどんなに賢かろうと、力があろうと、地位があろうと、オーヴァードであろうと。
ちょっとした心の隙が騙される要因を生んだしまうのだ。
今日もまた、愚かな犠牲者が生まれ、1つ悲しみを生んだ…。
[メイン]
GMアイシャ :
ダブルクロスThe3rdEdition
「架空請求」
詐欺―――騙される方が悪いに決まってるんだよ。
[メイン]
GMアイシャ :
OP 『架空請求・皇』
登場:HO1
[メイン] 中須かすみ : 32+1d10 登場/リザレクト (32+1D10) > 32+7[7] > 39
[メイン] system : [ 中須かすみ ] 侵蝕率 : 32 → 39
[メイン] エアリアル : 42+1d10 登場/リザレクト (42+1D10) > 42+2[2] > 44
[メイン] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 42 → 44
[メイン] GMアイシャ : ある日、キミ達の元へ一通のメールが届く。
[メイン] GMアイシャ : それは、霧谷雄吾からのものであり、かなり高額な支払いを滞納しているため、至急支払ってほしいというものだ。
[メイン]
霧谷雄吾 :
『至急支払ってくれ(^^)』
下の方にあからさまに偽URLが載ってる
[メイン]
エアリアル :
「えっ、どどどどうすれば…!?」
そんな大金は持ってないがどうすればいいか分からずURLを開く
[メイン]
中須かすみ :
そのメールが届いたのは、エアリアルとかすみが一仕事終え、一息ついた所であった。
[メイン] 中須かすみ : かすみにも時刻を同じくしてそのメールは届いていたが。
[メイン]
中須かすみ :
ええ~~、こんなの騙されるわけがないじゃないですか。
そういう手続きがあるなら、書類なんなりで来ます!アイドルをやっているかすみんにはわかりますよ!
[メイン] 中須かすみ : と、内心思っていたが。
[メイン]
中須かすみ :
「へっ……!?」
エアリアルが開いたのを見て。
[メイン]
中須かすみ :
「えっ、本当にな、何かあったんですか!?
た、大金なんて持ってませんよぉ!?」
[メイン] 中須かすみ : 慌ててエアリアルに駆け寄りながら。
[メイン] 中須かすみ : ぽち。
[メイン] 中須かすみ : さっきまで鼻で笑っていたURLを普通に踏む。
[メイン]
中須かすみ :
かすみは思いのほか単純だった。
本来なら踏むことのないURLだったかもしれないが、仲間が踏んだことにより焦った。
つまりは、内心笑いつつも、自分が通していないかちょっと不安だったのだ。
[メイン] GMアイシャ : (^^)……それから後日、再び霧谷からの連絡がある。
[メイン]
霧谷雄吾 :
内容は「FHセルによる自身の名前を騙った架空請求が横行している」という注意喚起だ。
先日送られてきたアドレスとはまるで違っている。
[メイン]
GMアイシャ :
そう、キミ達が振り込んだのは架空請求だったのだ。
────────違いますか?
[メイン] エアリアル : 「……えっ」
[メイン]
エアリアル :
「……ええええええええええええええええ!!?」
全てを理解した時にはもう遅かった
[メイン] 中須かすみ : 「…………?」
[メイン] 中須かすみ : 「…………????」
[メイン] 中須かすみ : 「なっ」
[メイン] 中須かすみ : 「なあああああ~~~~!!!!」
[メイン] 中須かすみ : 頭を抱えてうずくまる。
[メイン]
中須かすみ :
自分では騙されないと言ったのに!!!!
あれだけ心に決めておいたのに!!!
[メイン] エアリアル : 「どどどどどどどっ…どうしましょうかすみさん!?」
[メイン] 中須かすみ : ぐうぅうう……!あの中にはコッペパン代!可愛い追及のための衣装代!色々詰まっていたというのに……!
[メイン] 中須かすみ : その声に、ハッと顔を上げる。
[メイン] 中須かすみ : 「…………エアリアルさん……」
[メイン] 中須かすみ : 「…………決まっていますよ、そんなもの!」
[メイン] 中須かすみ : すっくと立ちあがり、一本指を立てて。
[メイン] 中須かすみ : 「復讐です!!!!!!」
[メイン] エアリアル : 「ふ…復讐!?」
[メイン] 中須かすみ : はい!と頷いて。
[メイン]
中須かすみ :
「やられただけでは終われませんよこんなもの!
第一、詐欺に合うだなんて可愛さの欠片もありません!」
[メイン] 中須かすみ : 「復讐の内容は、こんなものを仕込んでるFHセルからお金を奪還するのです!!」
[メイン] 中須かすみ : 可愛いを謳うくせに、復讐だのお金だの可愛さから離れていることには気づかない。それが中須かすみだった。
[メイン] エアリアル : 「た…確かにやられっぱなしじゃ、ですもんね!」
[メイン] 中須かすみ : うむ、と頷くが。
[メイン]
中須かすみ :
「もっとも、これは個人的な復讐です
UGNとして依頼が出されたわけではありません」
[メイン] 中須かすみ : 「UGNの補償もありませんし、危険なセルに突っ込むことになります」
[メイン]
中須かすみ :
霧谷氏の名前を騙るということは、すぐばれてもおかしくないようなもの。
それでもUGNに中指を立てるような行為をするのは、自信があるからでしょう。
[メイン]
中須かすみ :
「かすみんはもちろん向かいますが……エアリアルさん!
あなたが無理に来る必要はありませんが、どうしますか?」
[メイン]
中須かすみ :
これは嫌味とかではなく、心配だった。
仕事を通して、エアリアルさんは心優しい人だと感じた。
だからこそやられたらやり返す、ということは苦手……あるいは私に合わせてるのでは……と内心思っていた。
[メイン]
エアリアル :
「わ…私も向かいます!お金、返してもらわなきゃですし…」
それに、行く気マンマンの彼女を一人にするのは、流石に忍びないと思った
[メイン] 中須かすみ : 「……ムムムッ!」
[メイン]
中須かすみ :
ジト目でじーっとエアリアルを見つつ。
心配……されている気もないでもないですが。
……まあ、ここがエアリアルさんらしさでしょうか。
[メイン] 中須かすみ : そして改めてエアリアルに頷き、ぱちんっ!と指を鳴らす。
[メイン]
中須かすみ :
「……へへへ、ありがとうございます!
では……早速下調べ、ですね!」
[メイン] エアリアル : 「…ですね!」
[メイン] エアリアル : (……ん?あれ…?)
[メイン] エアリアル : (…今回の事件って、FH案件なの…?)
[メイン] エアリアル : そうは思ったものの、やる事が先にある為、口にする事は無かった
[メイン]
GMアイシャ :
[メイン]
GMアイシャ :
[メイン]
GMアイシャ :
OP 2『バファリンの半分は当たっている 耳が痛い』
登場:HO2
[メイン] キルザエル : 1d10 (1D10) > 1
[メイン] system : [ キルザエル ] 侵蝕率 : 35 → 36
[メイン] キャロル : 1d10 頭痛が痛い (1D10) > 5
[雑談] system : [ キャロル ] 侵蝕率 : 45 → 50
[メイン]
GMアイシャ :
ある日、キミ達の元へ一通のメールが届く。
霧谷雄吾からのメールであり、内容は「FHセルによる自身の名前を騙った架空請求が横行している」という注意喚起だ。
意外とチルドレンを中心に被害が広がっているらしく、総額は結構なものになるらしい。
[メイン] GMアイシャ : …まさか自分の支部に引っかかる人間はいないだろう。そう思っていたキミ達の前に2人のエージェントが通りかかる。
[メイン] キルザエル : 仮面で顔を隠したスーツ姿の男が、UGN支部の廊下を歩いている
[メイン] キルザエル : 端末を確認し。
[メイン] キルザエル : 「──古典的な手口だな。現代に本当に引っかかる人間などいるのか?やる方がやる方だ、流石は社会に蔓延るダニと言ったところか……」
[メイン] キャロル : 「巷で話題になってる奴か」
[メイン]
キルザエル :
のっけからヘイトスピーチをするこの男はキルザエル。
この支部の支部長である。
[メイン] キルザエル : 頷く。
[メイン] キャロル : スーツの男とは対照的な、赤い服を着た金髪の少女が尋ねて
[メイン] キャロル : 「ダニか。まぁ、当たっている」
[メイン] キャロル : 「……流石に引っかかるやつなんていねーだろ」
[メイン]
キャロル :
「ハハハ」
軽く笑う 今時小学生でも引っかからないだろう今何年だと思ってんだ
[メイン] キルザエル : 「その通りだな。見ろ、我が支部のエージェント達を。みな誇らしげな顔じゃないか。このような低劣な詐欺……」
[メイン]
キャロル :
割と自由にUGNの各社の支部を動き、任務を受けて
今回しばらくこの支部のお世話となっていており、そうなると当然支部長とはある程度話ができないといけないわけで
[メイン] キルザエル : キャロルは事務能力の面でも優秀なエージェントなので、こうして実務のみならず支部内での事務的な処理にも支部長自ら手を貸してもらっていた。
[メイン] キルザエル : そうして優秀なエージェントと支部長で愚か者共を笑い飛ばそうとした……その時である。
[メイン]
キャロル :
つまり、ある程度の性格なども把握しているわけで
故に起こり得ないだろうと思っていたことは、不運ながら起きてしまうわけで
[メイン] キルザエル : ピロン♪
[メイン] キャロル : 「着信か?」
[メイン]
キルザエル :
「ああ」
キルザエルの端末が再びの着信を受け取り。
[メイン] キルザエル : それを素早く見ると。
[メイン2] system : [ サムライソード ] 侵蝕率 : 35 → 42
[メイン] キルザエル : 「………………」
[メイン] キャロル : 「なんだ?」
[メイン] キルザエル : 笑い飛ばそうとしていたその口が仮面の裏で閉じる。
[メイン] キルザエル : わななく手で、端末をキャロルにも見えるようにすると。
[メイン] キャロル : 「まさか被害者が本当に出たとかそう言うわけでも無いだろうに」
[メイン] キャロル : と言い、端末を見て
[メイン] キャロル : 「………………」
[メイン]
キルザエル :
画面の内容は、被害報告──
現在、当支部で管轄している”エアリアル”と”ビリーバー”が詐欺に引っかかったとかなんとか。
[メイン] キルザエル : ゴゴゴゴゴゴ……
[メイン]
キャロル :
「ははは」
乾いた笑いだ。数十秒前とは違う
[メイン] キルザエル : キルザエルの総身からただならぬ威圧感が発せられ。
[メイン]
キャロル :
少しだけ威圧感に当てられて、ピクッっと肩を張る。
[メイン] キルザエル : 「奴らは……何処だッ!!!私の支部の管理責任だぞッッッ!!!」
[メイン]
キャロル :
さっきまで話してたやつがな?効果音すら出てきそうな威圧感出しやがったんだ
そりゃ少しビックリもする、と言うか見たことねえ
[メイン]
キルザエル :
自分の管轄中のオーヴァードがこんな詐欺に引っかかる。
このような事態は、支部長の管理体制の甘さを問われても仕方がない。
[メイン] キルザエル : 外への面目もあるが、それ以前にキルザエルの自身のプライドがそれを許さない。
[メイン]
キャロル :
「管理責任はまあそうだが……」
肯定しかできん。
[メイン] キルザエル : これから処理しようとした書類を、通りかかった不幸な一般エージェントに押し付ける。
[メイン] キルザエル : 「この件は貴様が処理しておけ。」
[メイン] エージェント : 「アッハイ」
[メイン] キルザエル : 「すぐに解決へ向かうぞ、”奇跡の破壊者”──私の威信がかかっている」
[メイン] キャロル : 御愁傷様でした。と内心思っていたところで
[メイン]
キャロル :
いやこの流れでオレ巻き込むのか?
無関係の支部だろ。
[メイン] キャロル : 「本気か?」と言いた気に視線を送る
[メイン]
キルザエル :
この提案は、この緊急事態を可能な限りに内密に、かつ素早く収束させるために必要な能力をこの少女は持っている……という評価の結果である。
なので強権に推し進めてはいるが断られると実は困るキルザエルである。
[メイン]
キルザエル :
言葉少なに頷く。
……あまり語ると内心の動揺を悟られかねないからな!
[メイン] キャロル : 「……」
[メイン]
キャロル :
そんな内心はいざ知らず、と言うかそれらに少なくとも他者>自分であるのかと思って、少しズレた解釈をする
言葉不足のコミュニケーションの弊害であり、それは続く
[メイン] キャロル : 「そんなものそのまま奴らに後始末させたらいいだろうが!!!過保護な奴め!!」
[メイン] キャロル :
[メイン] キャロル :
[メイン2] system : [ レオパルト ] 侵蝕率 : 36 → 41
[メイン2] system : [ サムライソード ] 侵蝕率 : 42 → 43
[メイン]
キルザエル :
[メイン] キルザエル : middle『真人間』 登場:清く正しく生きる者達
[メイン] キルザエル : 1d10 (1D10) > 9
[メイン] system : [ キルザエル ] 侵蝕率 : 36 → 45
[メイン] エアリアル : 44+1d10 登場/リザレクト (44+1D10) > 44+7[7] > 51
[メイン] キャロル : 1d10 多分そう (1D10) > 7
[メイン] 中須かすみ : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+7[7] > 46
[メイン] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 44 → 51
[雑談] system : [ キャロル ] 侵蝕率 : 50 → 57
[メイン] system : [ 中須かすみ ] 侵蝕率 : 39 → 46
[メイン]
キルザエル :
[メイン]
キルザエル :
[メイン]
キルザエル :
UGN支部、その一室の会議室である。
”ビリーバー”中須かすみと、”エアリアル”スレッタ・マーキュリーの端末に、当支部支部長キルザエル名義の呼び出しが入った。
詐欺ではない。
[メイン]
キルザエル :
キルザエルは大テーブルのお誕生日席で威圧感を発し、着席している。
見るからに苛立っている。
[メイン]
エアリアル :
「し、失礼しま~す…」
すごく申し訳なさそうに部屋に入ってくる
[メイン] 中須かすみ : 「失礼し!…………まぁ〜す……」
[メイン]
中須かすみ :
高いテンションで扉に飛び込んできた。
が、キルザエルの顔はだいぶ怒ってるのが伝わってくる。声を落としてしょぼしょぼと着席。
……顔はマスクで見えないですけど。
[メイン]
キャロル :
キルザエルの隣に立っている。
座ることはしない。何となくやめておいた方がいい気がしたから
[メイン] キルザエル : そう、キルザエルの仮面は赤く発光している……警告色だ……
[メイン] キャロル : 「……まあ、座れよ」
[メイン]
エアリアル :
「は…はい…」
しおらしく座る
[メイン] キルザエル : 「呼び出しの理由は分かっているな?」
[メイン] 中須かすみ : 「ふぁ……はいぃ……」
[メイン] 中須かすみ : 続くように座り、キルザエルへと目を向ける。
[メイン] 中須かすみ : 「……詐欺に引っかかったこと……でしょぉかぁ……」
[メイン] 中須かすみ : なにか呼び出しを受けるなら、それ一つくらい。
[メイン]
キルザエル :
「そう……その通りだッ」
詐欺の言葉に怒りがぶり返したのか。仮面がカッと赤く発光する。
[メイン] エアリアル : 「ヒッ…」
[メイン]
キャロル :
「落ち着け」
相変わらず立ったまま。
[メイン] 中須かすみ : 「ひええええええぇぇえええぇぇっ…………!?!?」
[メイン]
キルザエル :
深呼吸し。
仮面がオレンジ色くらいになった。
[メイン]
中須かすみ :
かすみはキルザエル支部長の下でイリーガルとして勤務している。
付き合いは長いとは言えないが、こんな顔は……
[メイン] キルザエル : 「私の管轄下で、あのようなレトロな手口にまんまと金を差し出すとはな……」
[メイン]
中須かすみ :
……ひえええぇ、ぜ、絶対怒ってますううぅっ……!
うぅ、せめて報告を……と思ってのが裏目に出てましたぁ……
[メイン] エアリアル : 「ごごごご…ごめんなさいごめんなさい!!」
[メイン] エアリアル : 必死に頭を下げる
[メイン]
中須かすみ :
「う、れ、レトロとは言いますけど案外そういう方が引っかかりやすくってぇ……」
指同士をツンツンさせる。
[メイン] 中須かすみ : 「すっ…………すみません…………」
[メイン] キャロル : 「…………」
[メイン] 中須かすみ : 口答えを続けようとしていたが、謝るエアリアルを見て、ぺこっ、と頭を下げる。
[メイン]
キルザエル :
かわいらしく指ツンツンすれば許されると思っているのか……
とネチネチした性格のキルザエルは言おうとしたがこれでも支部長である。
ネチネチしても生産性が無いのは分かっていた。
[メイン] キャロル : それを見て、困ったようにため息を吐いて
[メイン] キャロル : 「なら質問だ、やらかしたのなら次はどうしたらいいと思う?」
[メイン] エアリアル : 「や、やらかしたのなら…」
[メイン]
エアリアル :
「取り戻す…?」
緊張で頭がうまく整理できてないがさっきも似た話してたのでなんとか言葉に出せた
[メイン] 中須かすみ : 「やっ、やられたのならもちろん!復讐です!」
[メイン] キルザエル : 興味深そうに二人に目を向ける。
[メイン] キャロル : 「……物騒だがその通りだ、いいぞ」
[メイン] 中須かすみ : 「!!!」
[メイン] 中須かすみ : これ勝機と幸いに、かすみは思惑振りな笑顔を浮かべ。
[メイン] エアリアル : 「……!」
[メイン] 中須かすみ : 「ふっふっふ、かすみんたちも勿論何もせず手をこまねいた訳ではありません!」
[メイン] キャロル : 「ん?」
[メイン]
中須かすみ :
「でしょう、エアリアルさん!」
ニッ、と笑いかけて。
[メイン]
エアリアル :
「は…はい!」
その言葉で緊張の中から思い出す
[メイン]
キャロル :
「……何を見せるのやら」
気になったのか、そちらに目をやりながら
[メイン]
キルザエル :
「私の目に見せるだけのものがあるのだろうな?」
キルザエルはネチネチしているので、大したことが無いなら更にネチろうとしている。
[メイン]
エアリアル :
「た…確か…」
荷物の中を漁り…
[メイン] エアリアル : 架空請求の被害について調べたいです!
[メイン] GMアイシャ : 来い
[メイン] エアリアル : まずオリジンサイバーで判定+2!
[メイン] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 51 → 52
[メイン] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 52 → 53
[メイン] エアリアル : そして判定時砂の加護!ダイスも+2!
[メイン] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 53 → 56
[メイン] エアリアル : (1+0+2)dx+2+1 【社会】 (3DX10+3) > 4[1,3,4]+3 > 7
[メイン] エアリアル : …セーフ!
[メイン]
GMアイシャ :
ギ
リ
ギ
リ
[メイン]
GMアイシャ :
・架空請求の被害について 情報≪FH≫or情報≪UGN≫7
情操教育ができていないFH,UGNチルドレンを中心に被害が出ているようだ。
その額500億以上
特に多いのが、コードウェルや霧谷雄吾の名前を使って納金がされていないという文句で詐欺をしている。
大人たちがこぞっていたずらと判断し、無視していたため思った以上の被害になっているようだ。
[メイン]
エアリアル :
「ど…どうでしょう…?」
情報を差し出す
[メイン]
キルザエル :
「……ふむ」
一瞥して、かすみとスレッタ両人に目を向ける。
[メイン]
キャロル :
「…………」
キルザエルに視線を送る、まあもういいんじゃないか?と尋ねるように
[メイン]
キルザエル :
「この情報は共同で?」
キャロルに目を向けられ、思案するように。
仮面の色はいつの間にか青色である。
[メイン] エアリアル : 「あっ、はい一緒に探しました」
[メイン]
中須かすみ :
ホッと内心、息をつく。
……エアリアルさんには感謝しかありません。
案を出したのはかすみんとはいえ、それを行動に移してくれたのは彼女ですから。
[メイン] 中須かすみ : エアリアルに続くように、は、はいっ!と答えながら。
[メイン]
キルザエル :
「成程。被害規模は私の想像を超えて巨大だったようだ。
初動でこの点を調査していたとはな……」
感心したように息を漏らす。
[メイン]
キャロル :
「…………」
一方で情報を手に入れ、機嫌が良くなっているのを確認した後一旦フリーズ
[メイン] キャロル : 「5……500億だと?」
[メイン]
キルザエル :
また、被害報告のメールから考えるに自身が被害にあって即・独自での調査をしていたことが伺える。
呼び出しへの反応もやけに迅速だったが……既に行動を起こしていたためか。
[メイン]
中須かすみ :
「……………!!!」
キルザエルの言葉に、ぱぁぁあと分かりやすいくらいに顔を明るくしつつも。
[メイン] キャロル : 多すぎだろ。
[メイン] エアリアル : 「ど、どうもあちこちで被害が起きてるみたいで…それもFHでも同様に、らしいんですよ」
[メイン]
キルザエル :
そんなに多いか……?とか思ってる。
実はキルザエルはお坊ちゃんなので金銭感覚が鈍いところがあるのだ。
[メイン] キャロル : 「ガキが主に徴収対象になってる事実を見なければ少ないかもしれないがな」
[メイン] 中須かすみ : 「それに対象も、"フツウ"を知らないチルドレンが標的になっているみたいですからね…」
[メイン]
キルザエル :
成程、と頷く。やはり冷静な視点が良い。
「相手の想定ランクを少々上げる必要がありそうだ」
[メイン]
キルザエル :
「ともかく、調査の足を引き留めた点について謝罪しよう。
貴様達の能力は、犯したミスを十分補いうるもののようだ」
[メイン]
キャロル :
「その場合は以後管理体制の見直しはしないとな」
やるかどうかはわからないし、確認するかどうかなども知ったことではないのだが。
[メイン] キャロル : そう言って、エアリアルの発言を思い返して
[メイン]
中須かすみ :
……むむむぅ。本当は復讐するつもりではありましたが、こうなると話が変わってきます。
チルドレンを目当てに……となるなら、何も知らない子供たちが詐欺の犠牲にあっている。
……この事実を無視するほど、かすみんはかわいくないわけではありません。
[メイン] キャロル : 「……手が足りんな」
[メイン] キャロル : 「アジトの場所、知っている奴は挙手しろ」
[メイン] キルザエル : 鷹揚に腕を組んでいる。つまり知らない。
[メイン] 中須かすみ : 視線にぴゅ〜ぴゅ〜、と口笛を吹く。つまり知らない。
[メイン]
エアリアル :
「い、いえ!こちらこそ本当に!」
「それは…まだ…」つかめてはいなかった
[メイン] キャロル : 当然尋ねてる側なので知らない。
[メイン] キルザエル : 「生憎、例年通りの人員不足で追加のエージェントの動員は困難だ」
[メイン]
キャロル :
「被害はそれなりとは言え直接レネゲイド感染が大きく関わっているかと言われると、それは違う」
続けるように
[メイン]
キルザエル :
「だが……間違いなくレネゲイド界隈に通じている者の手口だ。
レネゲイドの隠匿から考えれば放置は不可能と言える」
更に続け。
[メイン]
キルザエル :
「やはり解決は限られた精鋭で早急に行うべきだな。
”ビリーバー”、”エアリアル”、既に行動に移っていたなら話は早い。
両名にはこのまま正式に私の指揮下に入り、この未曽有の規模の詐欺事件の解決にあたってもらう。正式な依頼だ、報酬も支払おう」
[メイン]
キャロル :
「やっと調子も戻ったな」
軽口を一つ混えて
[メイン] エアリアル : 「……!」
[メイン] 中須かすみ : 「…………!!」
[メイン] エアリアル : 「分かりました…頑張ります!」
[メイン]
中須かすみ :
かすみにとっても、願ってもない内容だった。
実際相手のセルはとてつもなく協力で、いくら二人のオーヴァードがいるとはいえ、それ以上だからだ。
[メイン] 中須かすみ : 「はいっ……! こちらこそ、頑張らせていただきますねっ!」
[メイン]
キャロル :
そしてそれは流れで付き合うことになった彼女としてもかなりありがたいものでもあった。
流石に何も知らない相手に対する搾取には、怒りを覚えないほど感情捨てたわけでもない
[メイン]
キャロル :
しかし、それでも相手はわざわざ著名人の名を騙って詐欺に出る集団だ
それなりに自信はある、と言うのはある程度やっていれば直ぐにわかる
2人追加で入ったのは助かるのだが。
[メイン]
キャロル :
ならばどうするか?今の所軽く調べた程度では出てこない。
判断は一瞬、次の言葉を紡ぐ
[メイン]
キャロル :
「この知識は知っているか?」
周りの3人に向けて、話しかけて
[メイン] エアリアル : 「……?」耳を傾ける
[メイン]
中須かすみ :
「…………?」
首を傾げて、キャロルの方に
[メイン] キャロル : 「ダニってのは森の落ち葉を分解する掃除屋として働くのもいるんだとよ」
[メイン]
キャロル :
ハッ、と鼻を鳴らして
部屋から出るように足を動かして
[メイン] キルザエル : ふむ、と言葉を漏らす。
[メイン] キャロル : 目には目を、歯には歯を
[メイン] キャロル : 害虫には害虫をな。
[メイン] キャロル : 人の事あまり言えないが、な。
[メイン]
キャロル :
[メイン] キャロル :
[メイン]
GMアイシャ :
トリガー『かわいい×かわいい=∞かわいい』
登場:かわいいと出たいシャン
[メイン] 中須かすみ : 46+1d10 登場/リザレクト (46+1D10) > 46+2[2] > 48
[メイン] system : [ 中須かすみ ] 侵蝕率 : 46 → 48
[メイン] レオパルト : 41+1d10 登場/リザレクト (41+1D10) > 41+10[10] > 51
[メイン] system : [ レオパルト ] 侵蝕率 : 41 → 42
[メイン] system : [ レオパルト ] 侵蝕率 : 42 → 51
[メイン2] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 56 → 63
[メイン2] system : [ エアリアル ] 侵蝕率 : 63 → 65
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン]
レオパルト :
廃工場の周りをうろちょろする影が一つ
突入の下準備として入口がどこかを探している…のだが
[メイン] レオパルト : 見つからない
[メイン] レオパルト : ……もう一度周りをまわってみる
[メイン] レオパルト : 見つからない
[メイン] レオパルト : 「んも~~~!!どーなってんのさぁ~!」
[メイン]
レオパルト :
怒りに任せてそこら辺に転がってたドラム缶を蹴とばす
かわいいは信条だがそれはそれこれはこれ
怒るときは怒るのだ
[メイン] レオパルト : 「あーもう、可愛くないな…これじゃ」
[メイン] レオパルト : 脚に伝わる痛みで少し冷静になる
[メイン]
:
そのドラム缶はガランガランと音を立てる。
そして、それが勢いよく転がっていった先に────。
[メイン] 中須かすみ : 「うひゃああっ!?」
[メイン] 中須かすみ : 間一髪、そのドラム缶を横に避けつつ。
[メイン] 中須かすみ : 「ちょっ、な、なんですかぁ!この辺りは使われてないって聞いたのに────おや?」
[メイン] 中須かすみ : ぴぃぴぃ喚いている中、ドラム缶が転がっていった先を見て。
[メイン] レオパルト : 「……ん?」
[メイン]
レオパルト :
「あ、ごめーん!」
蹴ったドラム缶の先に、知らない人がいた
[メイン] レオパルト : 本性がバレてる身内ならともかく、そうでないならまずは可愛く振る舞うもので
[メイン] 中須かすみ : 「はっ……!?」
[メイン]
レオパルト :
「うっかり飛ばしちゃって~~」
……とはいえ、目立ちたがりな本性故、異常な力があることは隠さないのだが
[メイン]
中須かすみ :
ここは元々、FHが住処としている廃工場と情報が入っていた。
そのため詐欺をしているFHセルがいるか調べるという名目で調査に来たのだが。
[メイン]
中須かすみ :
ドラム缶を吹き飛ばす力。そして、明らかにおかしい衣装。
極めつけは廃工場という場所のおかしさ。
[メイン] 中須かすみ : 「……うっかり、ですか……あなた、もしかして────」
[メイン] 中須かすみ : わなわなと震え、キッと睨みつけて。
[メイン] 中須かすみ : 「アイドル────ですね!?」
[メイン]
レオパルト :
「アイ、ドル…?」
そこで初めて、相手の姿かたちをマジマジと見る
[メイン] レオパルト : ……可愛いな
[メイン]
中須かすみ :
「どうりでその可愛い衣装!それに可愛いお顔!
ふっふっふ、中々の逸材……ですね!?」
[メイン] 中須かすみ : もちろん!かすみんには負けますけど!………………僅差くらいで。
[メイン]
レオパルト :
それが第一印象であった
学生服を着ているが、隠しきれないオーラ
何より、端正な顔つきにバランスの取れたボディラインをしている
[メイン]
中須かすみ :
かすみは任務のことを忘れるくらいバカではない。
ただ、ちょーっと”かわいい”になると我を忘れるクセがあった。それをバカというかもしれないが。
[メイン]
レオパルト :
「た、確かにアタシはかわいいけど…アイドルって言われたのは初めてだ」
ちょっと顔を赤くして
[メイン]
レオパルト :
「アンタもその…可愛いし」
自分には負けるが、というのを心の中で呟いて
[メイン] レオパルト : 「もしかして…”お仲間”か?」
[メイン]
中須かすみ :
「ええ~~!?もったいない!……か、かわいい……!?
……えへへえ、そっ、そうですかねえ……」
[メイン] 中須かすみ : いざ可愛いを主張する癖に、可愛いと言われればてれていたが。
[メイン] 中須かすみ : 「……!」
[メイン] 中須かすみ : ごくりと息を呑む。
[メイン] 中須かすみ : ははぁ、わかりますよ!その「””」の意味。
[メイン] 中須かすみ : ────可愛い”仲間”!!!!
[メイン] 中須かすみ : 「もちろんです!!」
[メイン] 中須かすみ : ピシっ、とピースを決めて。
[メイン]
レオパルト :
「そうか!やっぱり!」
ニッコニコの笑顔を見せる
[メイン] レオパルト : 「こんなところで仲間に出会えるなんてなぁ!」
[メイン]
レオパルト :
フフフ…まさしく運命!
この可愛さ、そして”仲間”
こんなところでとは言ったが、逆にここで出会ったことで確定した
彼女はFHカワイイ部の仲間だ!
[メイン]
レオパルト :
「いや~、もしかしてアンタもここが目当てで?」
当然のことなのだが、何と話しかければいいかわからず妥当な話題を切り出す
[メイン]
レオパルト :
「アタシもさぁ~、ここが目当てで…さ」
なんて、廃工場を後ろにポーズを決めたりして
[メイン]
レオパルト :
「あ、そうだ。写真撮ろ~」
と勝手にスマホでパシャリ
[メイン] レオパルト : 「やっぱ意外と映えるねここ」
[メイン] 中須かすみ : 「あっ、まさしくそうなんです!」
[メイン]
中須かすみ :
スマホで勝手にパシャられたが、そこはアイドル。
同時にピースサインを決めて、彼女との二人写真を撮りつつ。
[メイン]
中須かすみ :
それに、可愛い”仲間”といっても一般人ではないでしょう。
こんな所に来るのは、FHかUGNくらい。
[メイン]
中須かすみ :
そして……可愛いもの好きに、悪い者はいません!
ゆえにUGNの仲間と考えるのが妥当でしょう!それもかわいい!
[メイン]
中須かすみ :
「おっ、あなたの方が映りいいですね~……!
先に下調べされていただけのことはあります……!」
[メイン]
中須かすみ :
「ここに来た理由……それは”詐欺”の調査!
もしや、あなたも?」
[メイン] レオパルト : 「そうそう! 汚い手口を使ったヤローをぶっ……可愛くしてやろうと思ってさ」
[メイン] 中須かすみ : あっ、あとで撮った写真エアド〇ップで送ってください!と言いつつ。
[メイン]
レオパルト :
オッケ~!と返しつつ
まずいまずいかわいい仲間の前ではできるだけ言葉使いもかわいく…ね
[メイン]
中須かすみ :
「そうなんですよぉ!かすみんもふく…………
……服を可愛くしようと思いましてえ~!」
[メイン] 中須かすみ : ……流石に可愛い相手の前では自重します、かわいいかわいいかすみんですから!
[メイン]
中須かすみ :
「あ、申し遅れました!
”ビリーバー”、中須かすみと申します!」
[メイン]
レオパルト :
「アタシは”レオパルト”、阿良河キウィ
よろしく~、かすみん!」
[メイン]
中須かすみ :
いえい!と、ハイタッチを返し。
仲良くなったきっかけにと自家製コッペパンをあげようとした。
カワイイ度98%!
[メイン] : ──その一瞬に。
[メイン] : 引き金が引かれる音が、二人の間に挟まった。
[メイン] : 橋が渡されようとしたその間を、一つの銃弾が駆け抜ける。
[メイン] 中須かすみ : 「────ッ」
[メイン] レオパルト : 「────あァ?」
[メイン] 中須かすみ : 《ナーブジャック》《リミットブレイク》
[メイン] 中須かすみ : 対象は────レオパルド。
[メイン] 中須かすみ : 4d10+4 (4D10+4) > 29[8,9,6,6]+4 > 33
[メイン] system : [ 中須かすみ ] 侵蝕率 : 48 → 81
[メイン] 中須かすみ : 2dx+11 意志対決 (2DX10+11) > 5[1,5]+11 > 16
[メイン] レオパルト : 3dx-5>=16 (3DX10-5>=16) > 9[2,6,9]-5 > 4 > 失敗
[メイン]
中須かすみ :
意志対決の結果勝利した場合。
相手に任意のメジャーアクションを行わせる。
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ : 「────”避けて”!」
[メイン] レオパルト : 「………えっ?」
[メイン]
中須かすみ :
ぐっ、と糸を引っ張るように。
[メイン] レオパルト : 体が勝手に動き、死角からの攻撃を回避する
[メイン]
中須かすみ :
「っ……な、何するんですか……?!
────キルザエル……さん」
[メイン]
中須かすみ :
だが、その弾丸は元々かすみにも当たる軌道でもなく。
立っているだけで回避することが出来た。
[メイン]
キルザエル :
声に応じるように。
虚空へと消えた弾丸と入れ替わり、その場に現れた仮面の男。
[メイン]
キルザエル :
「それはこちらの台詞だな。
UGNエージェント、CN”ビリーバー”」
[メイン] キルザエル : その指は、引き金にかけられていた。
[メイン]
キルザエル :
[メイン] キルザエル : Trigger『かわいい×弾哭の執行者×かわいい=?』
[メイン]
キルザエル :
[メイン] 中須かすみ : 「…………っ」
[メイン] 中須かすみ : たらりと、冷や汗が落ちる。
[メイン]
レオパルト :
「……UGN…?」
その言葉に一瞬、呆気に取られ
[メイン]
中須かすみ :
キルザエルの仮面は、青色。
会議室で見せた赤色の、見るからに起こっている状態ではなく。
[メイン] 中須かすみ : ただただ、冷たい。
[メイン] 中須かすみ : それが、何よりも……ぞわりと背筋を掻き立てつつ。
[メイン] レオパルト : ”敵”だと気が付いたときには、既に銃口はこちらに向けられていて避ける術はなし
[メイン] キルザエル : 「避けなければ、楽に意識を失えたものを。せめてもの慈悲だと言うのにな──」
[メイン]
レオパルト :
「………んだよ。テメエらUGNか」
ぼそりと呟く
[メイン]
キルザエル :
「貴様の冒してきた悪行に比べれば、温情のある収監方法だと思わないか?」
レオパルドに視線を向け。
[メイン] 中須かすみ : 「…………!?」
[メイン] 中須かすみ : 「なっ、ど、どういうことですか……!?」
[メイン] 中須かすみ : レオパルド、キルザエルを交互に見やる。
[メイン]
レオパルト :
「ハッ! レネゲイドを好きに使って何が悪いんだ?
アタシが手にした力だってのに」
[メイン]
キルザエル :
「FHエージェント、CN”レオパルド”。
己の欲望に従順にテロ行為を繰り返す、忌むべき悪徳者……
目立ちたがり屋が許されるのは子供だけだ」
[メイン] レオパルト : 口では対抗しようと強い言葉を吐くが、内心は冷や汗が止まらない
[メイン] 中須かすみ : 「────……FHエージェント……!?」
[メイン]
レオパルト :
こいつ…強い
そして…そこのカワイイかすみも、アタシを操って見せた
[メイン]
キルザエル :
「どうやらこれまでは所属セルに助けられてきたようだが、助けはここには無いぞ。
”強化兵”単体ならば、私でも組みせぬ相手ではない」
管轄下で一度でも行動を起こしたFHエージェントの情報は頭に入れている。
目の前のエージェントも同様である。
[メイン]
中須かすみ :
何かの間違いじゃ……でも、CN”レオパルド”とはっきり……。
……それじゃあ、本当に……?
[メイン]
キルザエル :
レオパルドはある意味、テロリストとしては最も恐ろしい手合い。
それは欲望に従順であり、後先すら考えない無法を為せるからである。
そこにあって、この廃工場という僻地は彼女を捕らえるにこの上ない好機だ。
[メイン] レオパルト : 「……へェ…アタシを捕まえようってワケ」
[メイン]
キルザエル :
「そのつもりだったのだがな。
説明くらいは聴こう、”ビリーバー”」
銃口は下ろさない。
[メイン]
中須かすみ :
「……………」
ばくばく、と心臓を高鳴らせながら、二人を見やり。
[メイン]
中須かすみ :
「……ま、待ってくださいっ……それじゃ……
……レオパルドさん、あなたは調査にここに来たんじゃ……
UGNの仲間、ではなかったんですか……?!」
[メイン]
キルザエル :
《ナーブジャック》は決して濫用できるエフェクトではない。
単に妨害しただけならまだしも、使用者にも大きな負担を強いるこのエフェクトを行使した、そこに至るだけの理由……彼女の覚悟について聴取の必要はある。
[メイン]
中須かすみ :
……さっきまでの、”かわいい”レオパルドは。
FHという情報が頭の中に入りこめば、相手の顔が。
黒く、塗りつぶされた顔に見えてくる。
[メイン]
レオパルト :
「それはこっちの台詞だなァ
アタシはてっきり、かすみんはFHの仲間だと思ってた」
[メイン]
レオパルト :
かすみを見る目に、羨望と憎しみが混じる
それは、自分のように無法に生きなくてもかわいさを維持できる人に対するあこがれ故
[メイン] キルザエル : 「フン、お互いに誤解があったようだな」
[メイン] 中須かすみ : 「…………ッ……」
[メイン]
中須かすみ :
キルザエルの言葉に、眉が下がる。
それは暗に、誤解を解いたなら次は────という意味だろう。
下がっていない銃口がそれを示している。
[メイン]
中須かすみ :
つまり、レオパルドは敵対者、FH。
今すぐにでもキルザエルについて、レオパルドを捕獲すればいい、だけ。
[メイン]
キルザエル :
当然だ。この機会を逃すわけにはいかない。
レオパルドは名を知っていてもこれまで確保が不可能であるほどに巧妙な実力者である。
相手が孤立しており、更にこちらは多勢。今を逃すわけにはいかないのだ。
[メイン] 中須かすみ : ……どうすれば、私は、私は……ああもう、どうしたらいいんですか……!!
[メイン] 中須かすみ : ちらりと、レオパルドに目を向けて。
[メイン] 中須かすみ : 「────………」
[メイン] 中須かすみ : 「……彼女は!」
[メイン] 中須かすみ : 「私の、協力者です!!!!!」
[メイン]
レオパルト :
「────!?」
バリバリに放っていた警戒が、途切れる
[メイン]
中須かすみ :
────頭の中によぎったツーショット写真。
それが、口を咄嗟に走らせていた。
[メイン]
キルザエル :
「…………何?」
思いがけぬ言葉に、警戒が解けた隙をつくことも出来ず。
[メイン2] system : [ エアリアル ] ロイス : 2 → 3
[メイン]
中須かすみ :
二人の圧に、所詮一般人のイリーガルでしかないかすみは。
小さくはぁはぁ、と息を乱しつつも。
[メイン]
レオパルト :
「……お前ッ!?」
自分はバカだが、その言葉の意味を理解できないほどではない
[メイン]
中須かすみ :
「……彼女は、まだ、暴動を起こしたわけじゃありません!
ここで”事件”について調査を行っていたから、手を組んだんです!」
[メイン] 中須かすみ : レオパルドの声に……向きを変えて、ピースサイン。
[メイン]
中須かすみ :
顔は、不安に塗れていて。
掲げたサインもふるふると震えながらも。
[メイン]
レオパルト :
「………バカかよ。お前…」
敵を協力者として庇う意味
それは、謀反と捉えられてもおかしくない
[メイン]
中須かすみ :
「……友だちを見捨てるような、”かわいくない”くらいなら……
バカで構いませんっ!」
[メイン]
レオパルト :
選択肢は、二つある
1つは乗ること。そうして彼女を利用すれば、自分がここにいることを納得させられるかもしれない
[メイン] レオパルト : 「…そうかい」
[メイン]
キルザエル :
「立場を弁えろ、”ビリーバー”。貴様にその権限はない」
この様子に嘘を察せないほどキルザエルも鈍くはない。
だが、今なら虚偽ではなく”エージェントが越権してFHと手を組んだ”という形で事をおさめると言っているのだ。その程度は過ぎた現場判断として、少なくともFHを庇っての虚偽よりも罪は軽い。
[メイン]
レオパルト :
「……………やめだやめ。アタシの負けだ
アタシは協力者なんかじゃない。本当にそこで会っただけだ」
[メイン]
中須かすみ :
「それは……ッ……
……っ、れ、レオパルドさん……!?」
[メイン]
レオパルト :
アタシにその可愛くない選択肢を選ばせろと?
願い下げだ。友達を売るのは無法者でもできない”タブー”
[メイン]
レオパルト :
……そう、友達だ
一緒にカメラを撮って、パンをくれて、何より…アタシをアイドルと言ってくれた
[メイン]
キルザエル :
「社会のダニたるFH構成員らしからぬ発言だな」
……都合のいい嘘を蹴り、自分から後ろ盾を捨てるだと?
[メイン]
レオパルト :
「アタシは好きにしろよ。年貢の納め時ってやつだ」
アイドル…それはアタシの最大の憧れ。自分が目立ちたがるに至った理由そのもの
[メイン] レオパルト : 「だけどな、かすみのさっき言ってたことは全部”ウソ”だ」
[メイン] キルザエル : 「…………続けろ」
[メイン] 中須かすみ : 「……………っ……」
[メイン]
中須かすみ :
レオパルドさん…………無理に庇ったのを……わかって……
……それでも、私のために………
[メイン]
レオパルト :
「アタシはここに詐欺の首魁がいるって情報を掴んで来た
そしたら同じこと考えたやつとバッタリ会ったってだけ」
[メイン]
キルザエル :
「バカな。では、貴様たちは揃ってほんの少し顔を合わせただけの関係に過ぎない相手のために、己の進退すら犠牲にしているというのか?」
まるで真実味が無い。何がそうさせる?
[メイン] レオパルト : 「簡単なことだな」
[メイン] 中須かすみ : 「……簡単なことですっ!」
[メイン] レオパルト : 「それが”カワイイ”ってことだからなァ」
[メイン] 中須かすみ : 「これが”かわいい”ってことだからですッ……!」
[メイン]
キルザエル :
”弾哭の執行者”にとって、それはあまりに理解不能だった。
いや……だが……
[メイン]
キルザエル :
……私には誇りがある。
己を擲ち、肉の体を機械にしてでもそれは守り抜くべきものだった。
[メイン] キルザエル : 奴らにとってのそれが、”可愛い”なのか──!
[メイン]
キルザエル :
知れず、銃口を下ろしていた。
何故ならこれを掲げつづれば、それが自分の”誇り”に傷を付けることになると理解したからだ。
[メイン] キルザエル : 「重ねて言おう。”ビリーバー”、貴様に独断でFHと協力するなどと言う権限はない」
[メイン] キルザエル : 「だが、私にはある」
[メイン] 中須かすみ : 「………………へっ?」
[メイン] 中須かすみ : ぎゅっと握っていた拳が、自然に緩んだ。
[メイン]
キルザエル :
「敵の勢力は未だ未知数であり、活動規模は未曾有のものでもある。
精鋭の戦力が必要だと語ったのは私だ」
[メイン] キルザエル : 「貴様らの”可愛げ”とやらに免じて最後の選択をくれてやる、FH」
[メイン] レオパルト : 「………!」
[メイン]
キルザエル :
「再び武器を持つ決意はあるか?一瞬前まで銃口を向けていた相手の下で戦う覚悟は?
先ほどまで友の顔をしていた宿敵と手を組む意志はあるか?
欲望のままに動いてきた貴様が、それを持ち合わせるのかと聞いている」
[メイン] レオパルト : 「……アタシは…」
[メイン] レオパルト : 迷いは、なかった
[メイン] レオパルト : 「…お前らと一緒に戦わせてくれ!」
[メイン] レオパルト : 頭を下げる
[メイン] レオパルト : 初めて、レネゲイドを自分のためでなく、友のために使いたいと思ったのだ
[メイン]
キルザエル :
「……フン」
面白くなさそうに鼻を鳴らす。
単なる社会のダニなら、この場で始末できたものを。
[メイン] 中須かすみ : 「っ…………!!!」
[メイン]
キルザエル :
「”ビリーバー”、貴様には現場における指揮権の一部を委譲する。
貴様の持ち込んだ種だ、貴様が始末を付けろ」
かすみを見てから、レオパルドを顎で示す。
[メイン]
キルザエル :
「混乱が無いよう、私は他エージェントへ状況の周知を行う」
吐き捨てるように言うと、背を翻す。
[メイン]
中須かすみ :
レオパルドの、”欲望”を耳にして。
……ぅううう、目の奥が、ぐっと、熱い、ですっ……!!
[メイン] 中須かすみ : 「………っぁ、はっ、はいっ……!!!」
[メイン] 中須かすみ : 涙声ながらも、しっかりと声を返して。
[メイン]
レオパルト :
「ありがとう、ございます!」
頭を下げたまま
何か新しいものを手にした感覚が心の中に広がった
[メイン]
キルザエル :
感謝の言葉に理由も分からない苛立ちを深めつつ。
《無面目》。《電子操作》。
周囲にジャミングを発し、己のレネゲイド反応すら残さずにその場を立ち去った。
[メイン]
中須かすみ :
その去る背中に、さっと。
レオパルドに合わせて、頭を深く下げながらも。
[メイン]
中須かすみ :
一瞬のうちに、彼の姿が見えなくなり。
その事実に口を開きながらも、ぐしぐしっ、と取り出したハンカチで涙をぬぐい。
[メイン]
中須かすみ :
「……レオパルドさん……いえ!
キウィさんっ!!!」
[メイン]
中須かすみ :
「これからは────協力ですっ!!
……よろしく、お願いしますっ……!!!」
[メイン] 中須かすみ : 手を差し伸べて、ぐっと、また頭を下げる。
[メイン]
中須かすみ :
さっきは、嘘のための”協力”だったのに……
……でも今は、こうして、キウィさんと”協力”できるっ……!
[メイン]
レオパルト :
「────ああ。よろしく、かすみん!」
晴れやかな笑顔で、その手を握り返す
[メイン]
レオパルト :
嬉しかった。
こんなの初めてのことだけど、これが正しく"カワイイ"と確信できたのだった
[メイン] 中須かすみ : 「……あっ……!」
[メイン]
中須かすみ :
そんな、晴れやかな笑顔は────とても悔しいことに。
……私よりも、とってもとっても────
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ : 『かわいい×弾哭の執行者×カワイイ=』
[メイン] 中須かすみ : ────可愛かった。
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン]
GMアイシャ :
climax『just deserts(当然の報い、自業自得)』
登場:マスターエージェント
[メイン] GMアイシャ : ──かすみ達が出会う少し前
[メイン] GMアイシャ : サムライソードは件の工場についていた
[メイン] サムライソード : 「……ここがそうか」
[メイン] サムライソード : 「やっぱり爺ちゃんの言ってたのと同じだ」
[メイン]
サムライソード :
そう言うと、ロングコートを靡かせながら手首に手を添えて
変身のトリガーとなるそれを
抜 刀
引き抜く。
[メイン]
サムライソード :
軍帽からはズルリとツバのような刃が生えて
皮膚と布を切り裂くように同じく幅広の刃が顔を出す
[メイン]
サムライソード :
まるで刀も鞘もない。
だが、抜刀術のような構えを取り、腰を落とすと。
[メイン]
サムライソード :
ザ
ン
[メイン]
サムライソード :
その場から影は消え、ズルリと壁はズレて
その壁を引き裂いて、その影はその中へと入り込む。
目にも止まらない神速。
達人の『居合』の如き所業。
[メイン] サムライソード : 「……さて、やるか」
[メイン] GMアイシャ : 施設内は多くの監視カメラやドローンによって監視されている。
[メイン] 生物兵器 : よく見れば生体兵器らしきものも多く確認され、誰にも見つかることなく奥へ進むのは“普通の“エージェントなら困難だろうことがわかる。
[メイン] サムライソード : 「……思ってたよりハイテクじゃねぇか」
[メイン] GMアイシャ : だがここに居るのは“マスター“エージェント
[メイン] サムライソード : 「ま……問題ねえか」
[メイン] サムライソード : 再び、鞘走るように座り込み
[メイン]
サムライソード :
タ
ン
[メイン] 生物兵器 : 侵入者に気がつく前に
[メイン]
サムライソード :
靴を鳴らす音と同時に、その姿は消え
気づけば監視カメラの死角にそれは入り込み
その次の瞬間には再び靴が鳴りまた死角へ
その次には再び消えて
[メイン] サムライソード : 気が付けば、それは何度も瞬間移動を繰り返すような速度でそこを駆け抜けていた
[メイン] サムライソード : ……否
[メイン] サムライソード : “駆け抜けた”だけではない
[メイン]
サムライソード :
それが走り抜けた次の瞬間
その場にあったカメラ、ドローン、そして生体兵器に
[メイン] サムライソード : 深く、鋭利な斬撃の跡が奔る
[メイン] 生物兵器 : 何かがおかしいと感じる間も無く寸断される
[メイン] GMアイシャ : そうして施設の奥にあるサーバー室まで着いた
[メイン]
サムライソード :
「……アイツらの口ぶりから少しは苦戦すると思ったが……」
「……案外チョロいな」
[メイン] サムライソード : 「……サーバーか……コイツをバラせばこの阿呆な騒動も終わりか」
[メイン]
サムライソード :
腕を構え、引っ掻くように刀を振るい
一閃。
[メイン]
サムライソード :
ズルリと音を立てるような挙動で
サーバーが斜めに崩れる
[メイン] GMアイシャ : これでサーバーを破壊され、FHセルが集めたデータが消滅し、今後架空請求が行われることがなくなるだろう。
[メイン] GMアイシャ : しかし
[メイン] サムライソード : 「……さて」
[メイン] GMアイシャ : サーバーを破壊するとアラームが鳴り、扉から何人かのエージェントが入ってくる
[メイン] サムライソード : 「来やがったか」
[メイン]
FHセルリーダー :
「何故急にサーバーが停止したんだ!」
[メイン]
FHセルリーダー :
「貴様、なんということをしてくれたんだ!」
彼はサムライソードの顔を知らないようだ
[メイン] サムライソード : 「どこのどいつかと思ったら……お前だったのか」
[メイン] FHセルリーダー : 「UGNか!?」
[メイン]
サムライソード :
「“豹王”の差金……じゃねェよな」
「……悪いが」
[メイン] FHセルリーダー : 「!」
[メイン] サムライソード : 「お仲間だ」
[メイン] FHセルリーダー : 「!?!?!?」
[メイン] FHセルリーダー : 「私の計画がバレたか!?」
[メイン] FHセルリーダー : 「500億以上の資金を費やして生物兵器を量産してFHのトップになる計画を!」
[メイン] サムライソード : 「あの生物兵器はそういうことだったのかてめエ……!!!」
[メイン]
FHセルリーダー :
「まだ兵器は残っているな!」
「例え同業者でもこの計画を知ったなら生きては返さない!」
[メイン] FHセルリーダー : 「行け!生物兵器共!」
[メイン] 生物兵器 : 1d1000 出てくる兵器数 (1D1000) > 950
[メイン] サムライソード : 「ウオオこんなにいるのかよ!?」
[メイン]
サムライソード :
「……仕方ねえ」
「全部まとめて斬り殺してやるよ!!」
[メイン] FHセルリーダー : 「奴を押し潰せ!」
[メイン] 生物兵器 : サムライソード目掛けて突進をする
[メイン] サムライソード : 「死ね!!」
[メイン]
サムライソード :
ブ
ワ
ッ
[メイン] 生物兵器 : 100機以上が一太刀で寸断される
[メイン]
サムライソード :
居合の構えから突っ込んだそれは
そのままその両の腕の刀を振り回す
人外じみた怪力…
いや、人外そのものの力で
[メイン] サムライソード : 「余裕の正体はこれだったかよ」
[メイン] サムライソード : 「だがオレが相手なのが……不幸だったなァ!」
[メイン] FHセルリーダー : 「何故だ!何故生物兵器がこんなにあっさりと!!!」
[メイン]
サムライソード :
「教えてやろうか」
「オレは……オレはマスターエージェント“マスターソード”」
[メイン] FHセルリーダー : 「!?!?!?!?!?」
[メイン] FHセルリーダー : 「マッ………マスターだと!?」
[メイン]
サムライソード :
「……だが心は今でも」
「任侠の“サムライソード”だ」
[メイン]
サムライソード :
「だからそうだな、これは不幸の言い訳として取っておきやがれ」
「……後は忘れろ!!」
[メイン] サムライソード : そう言って飛び上がると、グルリと回りながらまた居合の構えを取り
[メイン] FHセルリーダー : 「クソっ」
[メイン] FHセルリーダー : 「!」
[メイン] FHセルリーダー : 「私を守れ!生物兵器共!!」
[メイン] 生物兵器 : セルリーダーを防御しようと密集する
[メイン] サムライソード : 「ゔぅア゛!!!」
[メイン] サムライソード : そのまま、その刃はこの建物ごと
[メイン] サムライソード : キ ィン
[メイン]
サムライソード :
その密集した大群を
ずんばらりと切り捨てた
[メイン] FHセルリーダー : そのまま生物兵器と一緒に身体がズレて…倒れる
[メイン] GMアイシャ : そこにあるのはただの工場だった跡地のみ
[メイン] サムライソード : 「…………終わりか」
[メイン]
サムライソード :
「やっぱり……」
「大したことは無かったな」
[メイン] サムライソード : ガラガラと瓦礫の中立ち上がり
[メイン]
サムライソード :
「……爺ちゃんが聞けば、笑うぜ」
「皆揃ってこんな奴にしてやられたと聞けば、な……」
[メイン] GMアイシャ : 事件は無事(?)に解決し、お金こそ返ってこないもののこれ以上の被害が出ることはないだろう。
[メイン]
GMアイシャ :
それなりに被害があったという架空請求事件。
それもキミたちの活躍によって終息した。
[メイン]
GMアイシャ :
[メイン]
GMアイシャ :
[メイン]
GMアイシャ :
>中須かすみ - 今日 3:30
>メインが締まったらレオパルトさんと共有EDしたい感じはあるんですが……
>大丈夫そうでしょうかね?
[メイン]
GMアイシャ :
>中須かすみ - 今日 3:50
>え、えっとえと
>明日であればかすみんは17時~19時あたりは開いてるかと?
>逆に言うと、それ以外は苦しいんですけどぉ…
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ : ending「友情+敵同士=」
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ :
[メイン] 中須かすみ : ────UGNとFHの人員が一時的に手を組んだことにより、FHセルのアジトの場所は呆気なく見つかった。
[メイン]
中須かすみ :
というよりは、FH側は情報を、UGN側は手を。
それぞれ担保することによってようやく見つかった。
2つの組織が手を組まなければ見つからないような、秘匿されていた場所であり。
[メイン]
中須かすみ :
二人の少女の目の前に聳えるのは、草臥れた廃工場。
しかしレネゲイドの痕跡は残っており、それが工場の仰々しさを醸し出していた。
[メイン] 中須かすみ : 「……いよいよ、ですね」
[メイン]
中須かすみ :
ごくりっ、と息をのみ工場を見上げて。
ちらりと隣の少女へと目を向ける。
[メイン] レオパルト : 「……ああ。ここからが本番…どんなのが出てくるやら…」
[メイン] レオパルト : 同じくゴクリと唾を飲み込む
[メイン]
中須かすみ :
「……きっとかすみんのような人たちを想定しているんですから、相手も相当の手練だと思います
えへへ、かすみんは後方でしか頑張れませんが……」
[メイン] 中須かすみ : 恥ずかしそうに指同士をツンツンしつつも。
[メイン]
中須かすみ :
「……でも、だからこそ全力で可愛く!レオパルドさんを支援します!
……いっぱい、頼らせてもらっても……いいですか?」
[メイン]
レオパルト :
「もっちろん、アタシが前を張るからさ
……背中は任せたぜ」
[メイン]
レオパルト :
いつもは単独で暴れることがほとんどのFHとしては、頼れる仲間がいるというのは珍しいことで
いつもより幾倍も張り切っていた
────仲間を守るためにも、全力を
[メイン]
中須かすみ :
かすみのエフェクト自分の能力が支援することしか出来ない。
任せてしまうということは、あまり可愛くない。
だからこそ自分のエフェクトを使うことが好きではなかった……が。
[メイン] 中須かすみ : ……今は、なんだか……それだからこそ、ありがたい気もしますっ!
[メイン] 中須かすみ : そして、レオパルドのその言葉に、ぱぁぁっ、と顔を明るくして。
[メイン] 中須かすみ : 「もっ、もちろんですっ!!!」
[メイン] 中須かすみ : 嬉しくてつい両手を握り、ブンブンとしつつも。
[メイン] レオパルト : ニシシと笑いながら、手を握り返し
[メイン] レオパルト : しばらく戯れてから、名残惜し気に手を放し工場へと向き直る
[メイン]
レオパルト :
「さて…行きますかぁ」
その顔はもう”仕事”の顔
[メイン] 中須かすみ : 「……ええ!」
[メイン]
中須かすみ :
これからは"友達"という関係では無い。
お互いに背を預け合う、"仲間"。
だからこそ一瞬の隙が油断取りになる。……今回のFHセルのような相手をすれば、それはとても大きい。
[メイン] 中須かすみ : ふうぅ、と深呼吸してから。
[メイン] 中須かすみ : 「……たっ、たのもぉー!」
[メイン] 中須かすみ : ぎいぃっ、と、扉を開けば────
[メイン] : ────そこは、廃工場に偽装したセル。
[メイン]
:
が、跡形もなく切り刻まれている姿であった。
[メイン]
:
その状態は悲惨と言って過言ではない。
なにかの実験体のような生物の亡骸がいくつも転がっており、奥には切り刻まれショートを起こしている機械も見える。
[メイン] : 埋め尽くす瓦礫が、その非情さを物語っていた。
[メイン]
中須かすみ :
「………………へっ?」
[メイン]
レオパルト :
「………ん、んん…!?」
バリバリに警戒しつつ、いつでも武器を作り出せるよう構えていたのだが
その姿勢のまま、顔だけ呆然と
[メイン] レオパルト : 「……なんだァ…こりゃ」
[メイン] 中須かすみ : 手はレオパルトに向けながら、彼女を何時でも支援出来るように────と意気込んでいた顔が、呆然と。
[メイン]
レオパルト :
獣のような戦闘勘が告げる
もう敵となるものはいない、と
[メイン]
中須かすみ :
「……ど、どういうこと……でしょう?」
辺りをキョロキョロと見回しつつ。
[メイン] レオパルト : 「……どうも、もう壊滅してるみたい…だな?」
[メイン]
中須かすみ :
レオパルトさんが、少しだけ構えを解いた。
これは彼女の戦闘センスがもう障害物は無い、と物語っている現れだと感じて。
[メイン]
中須かすみ :
「そうなんですかっ!?か、かすみん達よりも先に……!?
……そんなの、一体誰が……!?」
[メイン]
レオパルト :
「どこのどいつだァ…?」
かすみの言葉に頷きながら近くの瓦礫の切断面を触る
[メイン]
中須かすみ :
同じように瓦礫へと目を向けていけば。
────人のうめき声が、小さく小さく聞こえる。
[メイン]
レオパルト :
「おっと」
触れた指先に切り傷ができる。その傷はレネゲイドの力ですぐに消えるが
────これだけの精度の切断なんてできるのは…
[メイン] 中須かすみ : 「へぇっ……ちょっ、だ、大丈夫ですかぁっ!?」
[メイン]
レオパルト :
(あいつかぁ……)
一人のマスターエージェントを思い浮かべる
先に一人で片づけるとは相変わらずのバケモンだな、と
[メイン]
中須かすみ :
慌てながらも瓦礫を持ち上げようと。
…………重くて持ち上がらない。
[メイン]
中須かすみ :
「ふ、ふんぬううぅーーーっ……!!!」
あんまり可愛くないポーズで踏ん張ってる。
[メイン]
レオパルト :
「おっと、まだ何か居たか?」
かすみに駆け寄り
[メイン] 中須かすみ : 「じ、実はこの中から声がっ……えと、手伝ってくださいますか……?」
[メイン]
レオパルト :
「おうよ」
もちろんだと頷いて、瓦礫に手をかける
[メイン]
レオパルト :
「ぐぬぬぬぬ……ッ」
そのまま二人で力を込めれば
[メイン]
中須かすみ :
「ぬぬぬぬぬぅぅ……!」
[メイン] 中須かすみ : ガララララッ……!
[メイン]
中須かすみ :
ひとつの瓦礫を引き金として、乗っかっていた瓦礫が横に崩れていき。
その下には。
[メイン]
中須かすみ :
そこに見えたのは、仮面をつけた男。
しかし瓦礫に埋まっていたはずなのに、その体は重体そうでは無い。
[メイン] 中須かすみ : どちらかと言えば、切り傷の方が重く見える。
[メイン] レオパルト : 「………こいつァ…」
[メイン] 中須かすみ : 「……!ご存知なんですか?」
[メイン]
レオパルト :
「…………事件の首謀者、だろうな」
事件解決に来たマスターエージェントからの攻撃を受けた現場に倒れ伏すFHの構成員
ここまで情報が揃えば、答えは自ずと導き出される
[メイン] 中須かすみ : 「…………!!!」
[メイン] FHセルリーダー : ……まだ気絶しているようだ
[メイン]
レオパルト :
……今なら、問題なく”消せる”
そう判断し、手を掲げて…
[メイン]
中須かすみ :
つまりは……この仮面を付けた男が首謀者であった。
しかし何者かに襲われたことで、セルは機能停止に。
[メイン] 中須かすみ : そう思っていたところ────。
[メイン] 中須かすみ : 「わわっ!?す、ストップ!ストップです!!」
[メイン] レオパルト : 「……え?」
[メイン] 中須かすみ : 掲げた手を両手で握って、下ろそうとする。
[メイン] 中須かすみ : 「もちろん!この人がお金を奪っていった首謀者ですし、いつ目を覚ますか……ということはわかります」
[メイン] レオパルト : 「そこまで分かってて…それでも止めるのか?」
[メイン] 中須かすみ : 遠慮しつつも、コクリと頷き。
[メイン]
中須かすみ :
「ですが、この人を攻撃して、そのぉ……
レオパルトさんの可愛さが、曇ってしまうのは……あんまり……いい気になれなくって」
[メイン] レオパルト : 「………………」
[メイン] レオパルト : アタシのことを案じて、か
[メイン]
中須かすみ :
……もちろん、彼はレオパルトさんの"カワイイ"を邪魔した。だからこそ断られても、仕方ないとは内心思ってはいた。
……それでも止めたいですけどっ……!
[メイン]
レオパルト :
実際のところ、殺しは確かに可愛くはない
しかも今やるのは効率的ではあるが目立たないし
[メイン]
レオパルト :
でも、それでもコイツには鉄槌を
そうじゃないといけないほど怒る理由があった
[メイン]
レオパルト :
アタシを騙した、うてなちゃんの名を汚した
────なにより、友達を騙したのだ
[メイン] レオパルト : …だが、彼女は自身が騙された怒りより、アタシのことを案じてくれたのだ
[メイン] レオパルト : 「………そうか。なら、やめだ」
[メイン] 中須かすみ : 「……!」
[メイン]
中須かすみ :
"お願い"を聞いてもらったことに、安心しつつも。
反面……なんだか自分だけお願いを聞いてもらったことが申し訳なくなりつつ。
[メイン] 中須かすみ : 口をへの字にしつつ、うーんと悩んでいると。
[メイン]
レオパルト :
「その代わり~~~」
悪戯な笑みを浮かべ
[メイン] レオパルト : 「さっきパン出してたろ。あれちょうだい」
[メイン] 中須かすみ : 「へっ……!?」
[メイン]
中須かすみ :
そういえば、と鞄を見れば。
そこにはキルザエルとの銃弾で渡せなかった、コッペパンが見えて。
[メイン] 中須かすみ : 「で、でも……これでいいんですか?」
[メイン] レオパルト : 「ああ、それがいい!」
[メイン] 中須かすみ : 手作りコッペパン。ペンやクリームでデコられた甘そうなパンを、レオパルトに差し出しつつも。
[メイン] 中須かすみ : 「…………!!!」
[メイン] 中須かすみ : 「えへへへへ……」
[メイン]
中須かすみ :
コッペパンはよく作るけど……
……こんなに喜ばれたのなんて、初めて……かも……!
[メイン]
レオパルト :
「へへへ、ありがとっ」
先ほどまでの殺気だった雰囲気はどこへやら、ただの少女のような笑顔を見せる
[メイン] 中須かすみ : そんな顔に、にへへへ……!と笑みを返して。
[メイン] 中須かすみ : 「……っく、ふふふっ、あはははっ!」
[メイン] 中須かすみ : 「ふふっ……なんだか、いつの間にか終わってますし……ちょっぴり、気が抜けちゃいましたねっ」
[メイン] レオパルト : 「…ふふっ、ははははっ」
[メイン] 中須かすみ : なんだか、敵戦地だというのに、こんな"日常"を過ごしていることが、おかしく思えてしまって。
[メイン] レオパルト : 「ほんとだよ~、さっきまであんなに緊張してたのに」
[メイン] レオパルト : 目頭に涙が浮かぶほど笑い、それを擦りながら
[メイン]
レオパルト :
「それじゃ、いただきまーす!」
貰ったコッペパンを、早速と言わんばかりに頬張り
[メイン]
中須かすみ :
「なっ……!?」
い、今すぐ食べちゃった……!?
[メイン] レオパルト : モグモグと、あっという間に食べ終わる
[メイン]
中須かすみ :
……ど、どうしましょう。
目の前で食べられたことは無いから……美味しいとか……緊張とか……
……も、もちろん会心の出来ですけどねっ!
[メイン] 中須かすみ : 「…………ごくり」
[メイン] 中須かすみ : 「どうでしたか……?」
[メイン] レオパルト : 「………美味い!」
[メイン]
レオパルト :
「今まで食べたパンで一番美味かった!
やるなぁかすみん!」
[メイン] 中須かすみ : 「…………!!!!!!」
[メイン] 中須かすみ : 「……っううぅ〜……!」
[メイン] 中須かすみ : レオパルトが見ている間だというのに、ガッツポーズを握りしめながら。
[メイン]
中須かすみ :
「やったぁーーー!
キウィさんに、美味しいって言って貰えたぁ!」
[メイン]
中須かすみ :
コッペパンの出来もそうだけど。
友達に美味しいと言って貰えたのことが、何よりも……
[メイン] 中須かすみ : 「……へへ、嬉しいです」
[メイン]
レオパルト :
「アタシも、だ」
ニッコリと笑いかける
[メイン] 中須かすみ : その笑いに、またも笑いを返して。
[メイン] 中須かすみ : 「……………あの!」
[メイン] レオパルト : 「ん?なんだ?」
[メイン] 中須かすみ : そして、レオパルトに真剣な瞳を向けて。
[メイン]
中須かすみ :
友達として、そして────UGNエージェントとして。
尋ねたいことがあった。
[メイン] 中須かすみ : 「……キウィさん……いいえ、FHエージェント"レオパルト"さん」
[メイン] 中須かすみ : 「……あなたは、UGNに入ってみる気はありませんか?」
[メイン] 中須かすみ : ごくり、と息を飲みながら、目をじっと向けて。
[メイン]
中須かすみ :
……私からすれば、彼女はテロリストとは全然思えなくて。
むしろ私の人助けを無理でも助けてくれたり、まるで、そう。……いい人にしか思えない。
[メイン] 中須かすみ : だからこそ、気になる。
[メイン] 中須かすみ : 彼女が……FHでいる理由を。
[メイン]
レオパルト :
「UGNに、か…」
その真剣な双眸をこれまた真剣に見つめ返す
[メイン]
レオパルト :
それは、とても魅惑的な誘いだった
人助けには興味はないが、友達を…大事な日常を守るために力を使うというのは
思いの外清々しいものだったから
[メイン]
レオパルト :
UGNに入る利点はいくつでも思い浮かぶ
身の安全、生活の保障、なにより…友人と共にいれる
[メイン] レオパルト : だが…
[メイン] レオパルト : 「………悪ィな。アタシはUGNには入らねェ」
[メイン] 中須かすみ : 「……!」
[メイン] 中須かすみ : その言葉に、息を飲んでレオパルトに目を向ける。
[メイン]
レオパルト :
「アタシには、もう一人の”大事な人”がいて…その人について行くって決めてんだ」
「まあ、あと…それに…」
[メイン] レオパルト : 「アタシは、かすみんは友達だって思ってるけど。UGNの理念に共感したわけじゃ、ないんだ」
[メイン] 中須かすみ : その言葉に、ハッと顔を見上げる。
[メイン]
レオパルト :
「アタシの力は、アタシの欲望ために使う。それがアタシの考えで、そこは変わらない」
そう……目立ちたい、怒りをぶつける、友達を…守りたい
これらは全てアタシの欲望なのだ
[メイン]
レオパルト :
欲望は裏切れない
アタシはそういう人間だから、FHにいる
[メイン] レオパルト : 「だから、嬉しい申し出だったけど……ごめんな」
[メイン]
中須かすみ :
そっか、私は……私の"かわいい"だけで、通しちゃった。
キウィさんの"カワイイ"を考えられてなかった。
[メイン] 中須かすみ : そもそもFHにいる時点で、UGNの理念と合わなかったのは道理。友達がUGNにいるからと言って簡単に鞍替えできるほど、"テロリスト"の名前は軽くない。
[メイン] 中須かすみ : かすみの考えは、ただ甘かった。
[メイン]
中須かすみ :
「……いえ!むしろ、今回が特別……とキルザエルさんも仰っていました
レオパルトさんにも、極めたい"カワイイ"があるんですよね」
[メイン]
中須かすみ :
……そう、今回が特別。本来UGNとFHはお互いの理念が合わなければ反り返る組織。
次出会う時は友達ではなく────敵。
[メイン] レオパルト : 「…そういうことだな。アタシの”カワイイ”を極める道は、かすみんとは違うんだ」
[メイン] レオパルト : 少し寂しげな顔で、そう言って
[メイン] レオパルト : 「だから、アタシたちはこれからも敵同士。今までと同じく、な」
[メイン] 中須かすみ : しょんぼりと下がった眉で、顔を下に向けつつも。
[メイン] 中須かすみ : 「……いえっ!」
[メイン]
中須かすみ :
「敵同士……ではありません!
友達兼、ライバルです!!」
[メイン]
中須かすみ :
「かすみんは、UGNで"かわいい"を極める!
キウィさんは、FHで"カワイイ"を極める!
……もちろん、衝突はあるかもしれませんが!」
[メイン] 中須かすみ : 「……それでも、お互いを高め合う……アイドルのように、なりたいんですっ!」
[メイン] 中須かすみ : ぎゅっと拳を握って、そう叫びながら。
[メイン] 中須かすみ : 「……だからそのっ……えっと……また……」
[メイン] レオパルト : 「……かすみん…」
[メイン]
中須かすみ :
……また、会いたい!と、何となく言えなくて。
もじもじと指同士をつんつんさせて。
[メイン] レオパルト : 「…………そうだな。敵同士、は寂しいから」
[メイン]
レオパルト :
「可愛いを極める友達兼ライバル同士…」
反芻するように繰り返す
[メイン] 中須かすみ : こくこく、と頷きつつ。
[メイン] レオパルト : 「ああ! いいな、この響き!」
[メイン] レオパルト : ニッと口角を上げて
[メイン]
レオパルト :
「互いに可愛いを極めようぜ! そして……」
新しい目的を、”欲望”を見つけた
[メイン] レオパルト : 「また会おう!」
[メイン] レオパルト : 「そしたら、そこで可愛さ勝負して…そして一緒にパンを食べるんだ」
[メイン] 中須かすみ : 「…………!!!!!!」
[メイン] 中須かすみ : 「っ、はっ、はいっ……!楽しみ……ですっ!!!」
[メイン] 中須かすみ : 言えなかったその言葉を、しっかりと形に残してくれた。……かすみの胸の中に、彼女の言葉たちが、すっと染み込んでいく感じがして。
[メイン]
中須かすみ :
可愛さ、パン、友達。……嬉しい。
……誰かとこうすることがこんなにも楽しくて、ワクワクすること……だったなんて。
[メイン] 中須かすみ : 感極まってしまい、また彼女の手を握りしめ、ブンブンと振りつつも。
[メイン] 中須かすみ :
[メイン]
中須かすみ :
────ロイス獲得
レオパルト
〇"カワイイ"/ライバル
「次は一番、可愛くなって見せますからね!」
[メイン] system : [ 中須かすみ ] ロイス : 3 → 4
[メイン] 中須かすみ :
[メイン]
レオパルト :
────ロイス獲得
中須かすみ
〇”かわいい”/ライバル!
「アタシの方こそ、負けないぜ!」
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト : そうして、二人のライバルは一度の別れを迎えた
[メイン]
レオパルト :
でも、これが最後の別れじゃないことは確信している
ならば、それまですることはただ一つ
[メイン] レオパルト : ”カワイイ”を極める!
[メイン] レオパルト : そのために、まずは…
[メイン] レオパルト : 「お金をどうにかしないとな…全財産なくしちゃったし」
[メイン]
レオパルト :
さてさてさーて、どうしたものか
銀行とか襲う? それはNoだ
[メイン] レオパルト : だって、また会うまでに捕まるわけにはいけないし
[メイン] レオパルト : じゃあどうするかというと
[メイン] レオパルト : 「地道にバイトでもするかねぇ…」
[メイン]
レオパルト :
そんなことを呟きながら、”かわいい”にちょっと更生された”カワイイ”は
欲望
次の”再開”のための行動を始めたのだった
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :
[メイン] レオパルト :